こんにちは。
yasuko.です。
引き寄せ上手になるために知っておきたい「脳の仕組み」シリーズ。
全8回のうち、7回目の今回は「脳波」について。
脳波の仕組みを知ることで、
- 脳波は心の状態を教えてくれる脳からのメッセージであること
- 潜在意識に願望実現のイメージを刻むには適した脳波があること
について、おわかりいただけると思います。
「脳の仕組み」
- ニューロン
- 神経伝達物質
- 右脳と左脳
- 網様体賦活系-RAS
- 線条体
- 海馬
- 脳波
- 扁桃体
脳の仕組みは誰の体にも備わっている、最強の引き寄せツールです。
ご自身の中に、望む人生を引き寄せてくれる力が存在しているのです。
今日も少しお付き合いくださると嬉しいです。
脳波
脳波とは
脳波とは、脳の活動にともなって生み出される波のような信号です。
もう少し詳しくお伝えすると、ニューロンが生み出す電気信号の変化をグラフにしたものです。
電気信号…難しいですよね。
私たちが何かを見たり聞いたり物に触れたりすると、その情報が電気信号として感覚器官からニューロンへ伝えられます。
この電気信号がニューロンに伝わると電流が発生します。
その動きが波形のリズムを刻み、脳波となって見えてくるのです。
※ちなみに、ニューロン同士の情報は神経伝達物質である化学物質だと過去記事で説明しました。
ここまで詳しく知らなくても、引き寄せにはあまり影響はないのでご安心ください。
とりあえず、脳の活動の様子が波の形で見えるものが脳波と覚えていただくと良いと思います。
脳波の種類
実は、脳波にはいくつかの種類があります。
人の意識の状態(覚醒状態)によって脳波は変わってきます。
心理状態も脳波で違いが見られます。
脳波は周波数によって5つに分類されています。
(周波数とは1秒間に繰り返す波の数のことです。単位はヘルツ)
- δ波(デルタ波)…1~3Hz
- θ波(シータ波)…4~7Hz
- α波(アルファ波)…8~13Hz
- β波(ベータ波)…14~30Hz
- γ波(ガンマ波)…30Hz~
一番ゆっくりなリズムです。
深い眠り(ノンレム睡眠)の時に現れます。
ノンレム睡眠時には大脳皮質でδ波が出され、整理された記憶を保存する作業が行われています。
記憶が定着されるのですね。
浅い眠り(レム睡眠)の時に現れます。
就寝時の寝入りばなや、起床時の目を覚ました瞬間などウトウトしている時にも現れます。
瞑想をしている時にも現れます。
レム睡眠の時には海馬からθ波が出され、記憶の整理が行われています。
海馬が長期記憶として振り分けた記憶が、ノンレム睡眠(深い睡眠)時に定着されます。
目を閉じている時やリラックスしている状態の時に現れます。
リラックスはしていますが、覚醒しているので意識は鋭い状態です。
軽い瞑想中にも現れます。
特に、後頭部で見られます。
ミッドアルファ波(10~11Hz)はリラックス集中といわれる状態で、将棋の棋士の対局中などに現れるといわれています。
物事を考えたり集中している時に現れます。
日中活動で一番多く見られます。
特に、前頭部や中心部に現れます。
ハイベータ波(23~30Hz)は、強いストレスがかかっていたり、緊張が高まると現れます。
集中力や注意力が特に高まっているような高次の精神状態で現れます。
修行を積んだ高僧が瞑想している時などに現れる脳波です。
一般の人が瞑想をした時はθ波が現れますが、γ波を出せる瞑想の達人の域にはなかなか及びません。
脳波は心の状態を教えてくれる
心の状態によっても現れる脳波が違ってくるのが、おわかりいただけたと思います。
今、どんな気分でいるかが、脳内でも電気信号として現れているのですね。
心と脳が繋がっていることがわかります。
わざわざ脳波計を見なくても、自分の脳波が今どんな波であるのかは、なんとなくわかりそうですよね。
脳波が出るからその状態になるのではなく、その状態になると脳波が出ます。
脳波は、ある程度は自分でコントロールすることも出来ます。
望む現実を引き寄せるには、心の状態が重要です。
本来の自分でいられる時間を多く持つほど、願望は叶いやすくなります。
ストレスが溜まりすぎたり、嫌な気分になってしまったときは、β波が出過ぎている時。
静かに目を閉じて呼吸に意識を向けるようにすると、α波が出てきて徐々に落ち着くことが出来ます。
潜在意識とつながるθ波
潜在意識が、望む現実を引き寄せるために働いてくれるというお話をしました。
潜在意識に望む現実をイメージして刻み込むことで、その現実が引き寄せられます。
そのイメージを刻印するのに効果的なタイミングがあります。
それが、θ波の状態の時です。
θ波は海馬で出されます。
前回、イメージは海馬を通して潜在意識に刻まれるということをお伝えしました。
θ波が出ている状態とは、海馬がものすごく効率よく働いてくれる状態です。
その時に入った情報は、脳に留まりやすいといわれています。
つまり、潜在意識に刻まれやすいのです。
願望が叶った時の状態を具体的にイメージすることで、海馬が必要な情報として潜在意識に送ってくれます。
寝る前と、朝目覚めた瞬間。
毎日、このタイミングにイメージすると効果的です。
ジョセフ・マーフィが説いた有名なマーフィ理論はご存知でしょうか。
潜在意識を使った成功法則です。
眠る前にイメージすることで、寝ながらにして願望を叶えるという理論。
おそらくこれは、θ波の状態の海馬の性質を応用しているのです。
眠る前にイメージし、そのイメージを海馬に送り、記憶として潜在意識にインプットされる。
でも、ウトウトしている時にイメージするって難しいですよね。
そのコツもあります。
引き寄せの8ステップの中でお伝えしますね。
他にもθ波が出やすくなる方法があります。
例えば、ウォーキングやサイクリング、ドライブなど。
海馬は場所を把握するモニターでもあります。
場所移動することで活性化されます。
旅行などもいいですね。
普段取り入れやすいのは、歩行瞑想。
歩き慣れた場所を、心地よいテンポで歩行しながらの瞑想はおすすめです。
まとめ
脳波をつかって心の状態を教えてくれる脳の仕組み。
脳波の中でも、θ波(シータ波)が潜在意識とつながる仕組みがおわかりいただけましたでしょうか。
次回は、脳の仕組みの最終回です。
今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。
※この記事は下記の書籍も参考にさせていただいています。私自身の解釈をお伝えした記事であり、書籍の内容とは一部異なります。
【参考書籍】
・「運動・からだ図解 脳・神経のしくみ」マイナビ出版
・「脳には妙なクセがある」池谷裕二(著)扶桑社
・「マーフィ 眠りながら軌跡を起こす」ジョセフ・マーフィ(著)井上裕之(訳)きこ書房
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