海馬~記憶が潜在意識に刻まれる「脳の仕組み」

引き寄せの法則

こんにちは。

yasuko.です。

 

引き寄せ上手になるために知っておきたい「脳の仕組み」シリーズ。

6回目の今回は「海馬(かいば)」です。

 

海馬を知ることで、

『潜在意識に願望のイメージを刻印するとはどういうことか』

ということがおわかりいただけると思います。

 

「脳の仕組み」

  1. ニューロン
  2. 神経伝達物質
  3. 右脳と左脳
  4. 網様体賦活系-RAS
  5. 線条体
  6. 海馬
  7. 脳波
  8. 扁桃体
引き寄せ上手になるために知っておきたい「脳の仕組み」~導入編
脳の仕組みを知ることで上手に引き寄せられるって知っていましたか?願望をスピリチュアルにゆだねて待っているだけでは、実現は難しいです。あなたにも備わっている脳の仕組みを上手に使うことで、望む人生を効果的に引き寄せられるようになります。

 

今日も少しお付き合いくださると嬉しいです。

 

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海馬

記憶の司令塔

海馬という脳の部分をご存知ですか?

脳の中でも有名なので、聞いたことがおありかもしれませんね。

大脳の奥の下の方、耳の近くに左右一つずつあります。

「海馬」とはタツノオトシゴの別名で、その形に似ていることが名前の由来ともいわれています。

引き寄せの法則において、この海馬もすごい力を発揮してくれています。

 

「心の仕組み」の記憶の記事で、記憶が人生創造に大きな影響があることをお伝えしました。

引き寄せ上手な「心の仕組み」~記憶
あなたは毎日の生活で自分の記憶を意識していますか?普段あまり気にしていない記憶が実はあなたの行動を決めているのです。引き寄せが上手くいかないのは記憶が理由かもしれません。願望を叶えるために重要な役割を担っている記憶を一緒に探ってみませんか。

 

私たちの脳でその記憶を司るのが「海馬」です。

海馬は記憶の司令塔なのです。

具体的には記憶の仕分け人です。

記憶がどのように脳にインプットされていくのかを見ていきますね。

 

まず、見たり聞いたりした情報が海馬に集められます。

そして、海馬で短い期間記憶として保管されます(短期記憶)。

この記憶の中から、海馬が覚えておくべきものと忘れていいものに分けます。

忘れていい記憶は消去され、必要な記憶だけが残されます。

この仕分け基準は、自分の生存に関すること、自分にとって必要なこと、自分にとって覚えておきたいことなどです。

 

覚えておくべきとして残された記憶はさらに細かく仕分けられ、海馬から脳の各部署に送られます。

そこで長い間保存される記憶(長期記憶)としてインプットされるのです。

 

長期記憶には、言葉で表せる記憶と言葉で表せない記憶とがあります。

言葉で表せる記憶には、一般的な常識や物事に関する知識である「意味記憶」と、個人的な思い出である「エピソード記憶」と呼ばれるものがあります。

どちらも言葉で説明できる記憶ですね。

エピソード記憶は、私たちが昔の場面を映像のように思い出す記憶です。

このエピソード記憶は脳が発達しないと保存されません。

なので、3歳頃までの乳幼児は脳が未熟なためエピソード記憶はありません。

自分が赤ちゃんだった頃の記憶がない理由ですね。

 

言葉で表せない記憶には、自転車の乗り方やピアノの弾き方など体で覚える「手続き記憶」や、ある特定の場面で湧き上がる感情や体の反応に関する「条件付け」などがあります。

※この条件付けに関する記憶については、「脳の仕組み・扁桃体」の記事でお伝えします。

このように、様々な種類の記憶が海馬によって仕分けされ、その種類別に脳の各部署に送られるのです。

 

記憶が潜在意識に刻まれる仕組み

記憶には様々な種類があることがおわかりいただけたと思います。

では、記憶が潜在意識とどのように関わるのかを見てみましょう。

 

例えば小さい頃から両親に「お金持ちにはロクな人がいない」とか「お金は汚い」「うちは代々貧乏だから」などと聞かされて育ったとします。

それらの言葉は意味記憶としてインプットされます。

それが自分の常識であり固定観念となります。

経済的に豊かになりたいのにお金のブロックがある方に多い記憶のパターンです。

 

また、学生時代に大好きな彼と悲しい別れを経験し、その後恋愛に自信がなくなってしまった場合。

この悲しい別れはエピソード記憶としてインプットされます。

恋愛に自信がなくなったのは、自分は恋愛が上手くいかないという思い込みのせいです。

どんなに素敵な恋人と出逢いたいと思っても恋愛のブロックがかかってしまうのです。

 

つまり、経験や知識が海馬で記憶になります。

脳のはたらきです。

その記憶になる出来事を自分がどう捉えどう感じたかが、イメージとして潜在意識に刻まれるのです。

心のはたらきです。

 

海馬は未来に対するポジティブなイメージも記憶します。

願望実現に必要なセルフイメージや成功イメージを記憶としてインプットしてくれます。

ただ、海馬での記憶は短期間しか保管されないため、脳内にインプットするには長期記憶にする必要があります。

そのためには、同じイメージを何度も繰り返すことです。

感情を伴った具体的なイメージは記憶されやすくなります。

イメージングにおいては「すでに叶ったかのように状況をありありと思い描くことが大事」だと言われますが、この仕組みが使われているのです。

 

また、海馬は想像力のメカニズムにも関与しているといわれています。

未来をイキイキと想像すると右脳半球の海馬が活動することが報告されているそうです。

海馬は未来を鮮明に思い描くことができるのですね。

つまり、ワクワクした気持ちで引き寄せたい現実をイメージすると、海馬を通して潜在意識に刻まれるのです。

 

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まとめ

海馬と潜在意識のつながりが、なんとなくおわかりいただけましたでしょうか。

海馬は記憶を脳にインプットします。

望む未来を想像する手助けもしてくれます。

海馬を通して、記憶や想像から生まれるイメージが潜在意識に刻まれます。

次回は、海馬を使って願いを潜在意識に刻印する効果的な方法をお伝えしていきます。

 

今日もお読みいただきまして、ありがとうございました。

素敵な一日をお過ごしください。

 

 


※この記事は下記の書籍も参考にさせていただいています。私自身の解釈をお伝えした記事であり、書籍の内容とは一部異なります。

【参考書籍】

・「美しい脳図鑑」木村泰子(著)笠倉出版社

・「運動・からだ図解 脳・神経のしくみ」マイナビ出版

・「脳には妙なクセがある」池谷裕二(著)扶桑社

・「つながる脳科学」理化学研究所脳科学総合研究センター(編)講談社

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